夏だ!海と地域医療体験ツアーin高浜2011 活動報告
去年(2010年)の様子はこちらをクリック!概要
2011年7月20日から8月21日まで地域医療に関心のある医療系学生(医学生・看護学生など)、研修医を対象とした地域医療体験ツアーが行われました。
その活動報告を掲載致します。
ツアーのいきさつ
昨年と同じく、高浜町観光協会から和田海水浴場の救護所スタッフ応援依頼が当診療所にありました。
昨年参加者に「また参加したい」と大好評であったこと、医師が常駐する救護所として新聞にも取り上げられたこと、観光協会、高浜町の強力なバックアップがあり、今年も開催することができました。また、今年も高浜町が福井大学医学部に設立した寄附講座「地域プライマリケア講座」と高浜町の共催の形で開催し、地域医療推進講座教授の寺澤秀一先生にもご指導いただきました。年々増加する参加希望者に対応するため、今年は日程を1週増やして対応しました。
参加者
ツアーは水曜から日曜の4泊5日を基本とし5週連続で行いました。
5回のツアーで医学生23人、看護学生1人、研修医3人の合計27人が参加されました。
今年のツアーは過去最高の人数で、中には青森や大分など、遠方から来られる学生さんもおりました。
ツアーの内容
水曜日はオリエンテーションを行い、家庭医療のミニレクチャーも行いました。地域医療について寺澤教授や羽山講師とじっくりディスカッションもしていただきました。
木曜と金曜は和田診療所、訪問看護ステーション「サンハート」、ヘルパーステーション「グッとサポート」、通所介護事業所「和(なごみ)」において、外来診療や訪問診療・訪問看護・訪問介護・デイサービス・デイケア・ケアマネージメントなどを通じて、地域での医療・保健・福祉を体験して頂きました。
土日は和田海水浴場の救護所にて、メインスタッフとして和田診療所スタッフとともに救護活動を行って頂きました。
もちろん、空き時間には和田自慢のきれいな海を楽しんで頂きました。
地域のお祭りにも参加しました。
宿泊施設は和田の民宿にお世話になりました。
その日気付いたこと、感じたこと、うまくいかなかったこと、今後学びたいことなどを詳細に記録し、指導医からフィードバックを受ける時間を毎日設けました。
救護所について
岩場で足を切った人、クラゲに刺された人、ウニのとげが刺さった人など、合計119人の患者さんが救護所を利用されました。
診療所の医師も常に待機し、適切に指導も行いました。
去年同様、参加者さんが主体となり業務にあたっていただきました。
参加者の声
「訪問医療・介護・福祉について包括的に学べた」(医学科3年)
「他県の知り合いができ、本当に充実していた」(医学科1年)
「地域医療の具体的な形を自分の目で見て、より確実なものにできた」(医学科3年)
「地域のニーズに合わせた医療 本当に町全体が家族ぐるみで、本当に楽しそうだった」(医学科1年)
「地域の人々、先生方、自然のどれをとっても魅力的だった」(医学科3年)
「患者さんと医師との距離が思った以上に近いと思った」(医学科3年)
「以前からのイメージに加え、住民との交流を通し、地域の一員としての役割についてもう一度考えるきっかけとなった」(医学科5年)
「4泊5日で外来・訪問診療、介護・看護の現場、救護所と本当に色んな体験ができてかなり充実していた」(医学科5年)
「いろいろな人との出会いもあったし、海を満喫できた!」(医学科2年)
「実際の現場の中で体験させてもらい、毎日仲間と意見交流することで、とても視野が広がった」(看護学科3年)
「じっくりと先生やヘルパーさん、ケアマネさんと話をできたので本当に良かった」(医学科6年)
「ほっこりした気分になれる、とっても良い5日間だった。人、海、山 すべてに感謝!」(医学科3年)
「普段の授業や研修では見れないものをいろいろ見ることができるし、教科書で読むだけではよくわからないものもいっぱい見れて、非常に勉強になった」(研修医1年目)
「地域に根ざす医療の良さが分かった」(医学科2年)
「今までの地域医療のイメージよりも、さらに患者さんを中心として本当に多くのスタッフが深くかかわっていると感じた」(研修医1年目)
「医療のことだけでなく人として大切なことを学んだ」(看護学科3年)
「他の大学の医学生と交流できたことや、いろいろな医療従事者と関われたことが良かった」(医学科3年)
「診療所だけでなく外部のコメディカルの様子も見学することができ、地域全体から地域医療を考えられた」(医学科3年)
「医療の在り方を仲間と語り合ってすごく充実した5日間を過ごせた」(医学科3年)
「地域医療は医療側から頑張るだけでなく、住民さん、行政の力を借りて初めて実践していくことができるものだとわかった」(医学科3年)
「地域全体のことを医師、看護師、介護士、ケアマネさんみんなで協力しながら支えていくという医療というイメージを持った」(医学科3年)
「5日間で多くの体験ができた。いろんな人に参加して欲しいと思うイベントであった」(多数)

ツアーの効果
行政や観光協会、大学と連携してイベント性を持たせることで、研修参加を促すと考えられました。
また、参加者に地域への理解を促進させ、地域医療・プライマリケアに重要な、患者中心の医療、医師の責任性、チーム医療についての理解・考察を深めると考えられました。
さらに、地域医療に対するモチベーションを高め、地域医療を目指したい者を増やすとも考えられました。
診療所スタッフも去年に引き続き、いろいろなことを気づかされ、学ばせていただきました。
地域の皆さんから「救護所があって助かった!」とか、「救護所があって安心だ」、「平日も開いてほしい」という声が聞かれ、地域にとっても有益な効果があり、またその期待が年々大きくなっているように思います。
ツアーに参加された学生さん皆から「参加して良かった!」「来年も参加したい!」「とにかく楽しかった!」との感想を頂きました。
ツアーで知り合った参加者同士の関係は貴重なもので、今後もこのような交流を提供し続けたいと考えています。
今後の予定・謝辞
今後も色々な方のご協力を賜り、このような地域医療体験ツアーを開催していきたいと考えております。
今回は福井大学地域プライマリケア講座との共催となって3回目のツアーでした。
来年度もできるだけ多くの方のご意向に添えるよう一同頑張りますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
最後になりましたが、今年のツアーも多くの方のお力添えなしには成功し得なかったいう確信のもと、ここに改めて御礼の意を表したいと存じます。本当にありがとうございました。
