日本脳炎予防接種関連情報

日本脳炎予防接種の積極的勧奨が再開されました

 

 日本脳炎の予防接種については、マウス脳由来の日本脳炎ワクチン接種後に重症ADEM(アデム、急性散在性脳脊髄炎)を発症した事例があったことから、より慎重を期するため、平成17年5月に定期予防接種としての日本脳炎ワクチン接種の積極的な勧奨を差し控えるよう国から勧告がありました。これを受けて、高浜町でも、強く接種を希望する方のみに接種を行ってきました。

 

 昨年、新しい乾燥細胞培養ワクチンが承認され、専門家が検討を重ねてきた結果、第1期の予防接種については、安全性や供給実績等から積極的な勧奨を行う段階に至ったものと判断されました。しかし、ワクチンの供給予定量が定期接種対象者全員の必要量に満たないことから、国の方針により平成22年度においては、3歳のお子さんに対して、接種をすすめることになりました。
 

ADEM(アデム、急性散在性脳脊髄炎)

一般にウイルス感染後、あるいは、極めてまれにですが、ワクチン接種後に発生すると考えられる脳神経系の病気です。ワクチン接種後の場合は通常数日から数週間程度で発熱、頭痛、けいれん、運動障害などの症状が出ます。ステロイド剤などの治療により、多くの患者さんは正常に回復しますが、運動障害や脳波異常などの神経系の後遺症が10%程度あると言われています。


 

●対象となるお子さん

平成19年4月2日~平成20年4月1日生まれ 6月はじめに個別通知しています
平成18年4月2日~平成19年4月1日生まれ

6月はじめに個別通知しています


 

●それ以外のお子さん          

平成14年4月2日~平成18年4月1日生まれ 今年度の対象ではありません。国の方針が出て、対象となりましたらお知らせします。ただし、日本脳炎に感染するおそれがあると認められる場合は希望により定期接種として接種できます。保健課までご相談ください。

・差し控え中に対象年齢を過ぎてしまったお子さん

・第2期の対象となるお子さん

現在は定期接種として接種できません。国の方針が出て対象になりましたらお知らせします。


※日本脳炎に感染するおそれがあるとは?

  下記の地域に滞在する場合は感染するおそれがあると考えられます。

  国内・・・ブタの抗体保有率が常に高い地域(九州・中国・四国など)

  海外・・・極東から東南アジア、南アジアにかけて広く分布。最近ではパプアニューギニア

       オーストラリアでも発生が確認されています。
 

   日本脳炎の分布地域

韓国・中国・ベトナム・タイ・カンボジア・マレーシア・ラオス・ミャンマー・フィリピン・インドネシア・ネパール・バングラディッシュ・インド・スリランカ・パプアニューギニア・台湾・ブルネイ・パキスタン・シンガポール・米領グアム・米領サイパン・オーストラリア(クイーンズランド州北部)・ロシア(極東部)

        海外に関する情報は、厚生労働省 検疫所海外感染症情報より抜粋しています。

 

日本脳炎について

  

 ◆日本脳炎とは?

 日本脳炎ウイルスの感染で起こります。ヒトから直接ではなく、ブタなどの体内で増えたウイルスが蚊などによって媒介され感染します。7~10日の潜伏期間の後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状を示す急性脳炎になります。ヒトからヒトへの感染はありません。

 流行は西日本地域が中心ですが、ウイルスは北海道など一部を除く日本全体に分布しています。飼育されているブタにおける日本脳炎の流行は毎年6月から10月まで続きますが、この間に、地域によっては、約80%以上のブタが感染しています。以前は小児、学童に発生していましたが、予防接種の波及などで減少し、最近では予防接種を受けていない高齢者を中心に患者が発生しています。感染者のうち100~1000人に1人が脳症を発症します。脳炎のほか、髄膜炎や夏かぜ様の症状で終わる人もいます。脳症にかかった時の死亡率は約20~40%ですが、神経の後遺症を残す人が多くいます。
 

*上記病気については、予防接種と子どもの健康2010年版より抜粋しています。
 

 ◆日本脳炎は国内でどのくらい発生していますか?

 近年の患者は年間数名で、おもに中高齢者です。しかし、平成18年に熊本県において、小児(3歳児)の発生が報告され、平成19年には広島県(発病は平成18年で推定感染地域は茨城県)において、19歳の発生、平成21年には高知県での1歳児及び、熊本県での8歳児(発病時は7歳)の発生が報告されています。
 

 ◆日本脳炎にかからないためにはどのようなことに注意したらいいですか?

 日本脳炎は日本脳炎ウイルスを保有した蚊が媒介し、感染します。一般的な注意として、日本脳炎ウイルスを媒介するコガタアカイエカは日没後に活動が活発になるとされていますので、このような時間帯に戸外へ出かける必要がある時には、念のためできる限り長い袖、長ズボンを身につける、露出している皮膚への蚊除け剤を使用するなど、ウイルスを持った蚊に刺されないように十分注意することをおすすめします。

 一般に日本脳炎の感染リスクは農村部で高く都市部で低いと考えられます。しかしながら、コガタアカイエカは活動範囲が広いため、都市部であっても日本脳炎に感染するリスクはゼロではないとご理解ください。夏季の夜間の外出を控える、蚊が屋内に侵入しないように網戸を使用する、夜間の窓や戸の開閉を少なくする、蚊帳を使用するなどの注意が必要です。

 

日本脳炎ワクチンについて

  
 ◆日本脳炎ワクチンとは?

 現在使用されている乾燥細胞培養ワクチンは日本脳炎ウイルスをVero細胞(アフリカミドリザル腎臓由来株化細胞)で増殖させて、得られたウイルスを採取し、ホルマリンで不活化(感染力を失くすこと)して製造されたワクチンです。このワクチンは現在定期の第1期予防接種に使用可能とされています。なお、従来使用されていたマウス脳由来の日本脳炎ワクチンは、脳の中で日本脳炎ウイルスを増殖させ、得られたウイルスを高度に精製し、ホルマリン等で不活化して製造されていましたが、最後に製造されたワクチンの使用期限が平成22年3月9日であるため、現時点では使用することはできません。
 

 ◆現在使用されている乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンの副反応はどれくらいあるのですか?

 従来使用されていた日本脳炎ワクチンの接種後には、70~200万回の接種に1回程度、ADEMが報告されることがあると考えられていましたが、現在使用されている日本脳炎ワクチン接種後のADEMの発生頻度は現時点では不明です。
 

 ◆現在使用されている乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンはADEM(アデム、急性散在性脳脊髄炎)などの副反応が少ないと考えてよいですか?

 「乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン製剤の使用に当たっての留意事項」では、国内ではVero細胞を用いて製造される初めての医薬品になること、海外では他の細胞培養ワクチンにおいてADEMが報告されていること等から、本剤の使用に当たっては、重篤な副反応に関するデータの収集及び評価を行うこととわれており、今後も十分注意が必要であると考えられています。

 

日本脳炎ワクチン接種の対応について

 
 ◆今年度はこれまでに接種機会を逃した方は接種できるのでしょうか?

 平成17年から積極的な勧奨を差し控えたため、今年度予定されているワクチンの供給量では、接種機会を逃した方全員には接種できません。しかし、ブタの抗体保有率の高い地域や、最近、日本脳炎患者発生が多く認められている地域などにおいては、依然として罹患するリスクがあると考えられますので、接種医と十分相談した上で接種するかどうか決めてください。

 なお、日本国内すべての接種機会を逃した方に対する接種機会の確保については、今後、接種状況やワクチン供給量などを勘案しながら定期の接種の機会を確保できるように検討を行うこととしています。
 

 ◆万が一、日本脳炎ワクチンを接種したことで、重い副反応が起こった場合、補償はありますか?

 予防接種法に基づく予防接種を受けたことによって、副反応が起こり、医療機関で治療が必要になった場合や生活に支障が出るような障害が残った場合など、健康被害が起こったときには、被害を受けた方に対して予防接種健康被害救済制度によって、市区町村が医療費の支給、障害年金の支給等を行うことになります。支給を希望される場合は市区町村に申請していただくことになります。

 なお、給付の対象となる健康被害は、厚生労働省が予防接種との因果関係を認定したものに限ります。予防接種に規定されていない予防接種を受けた際に生じた健康被害については「独立行政法人医薬品医療機器総合機構法」による救済制度へ申請していただくことになります。
  

*上記質問と回答は、厚生労働省 日本脳炎ワクチン接種に係るQ&Aより抜粋しています。

 

日本脳炎予防接種の受け方について



 ◆こどもの予防接種のページをご覧ください。

 

※これ以外の詳細情報や最新情報は関連ページをご覧ください。

 
 ◆関連ページ

  厚生労働省ホームページ「日本脳炎ワクチン接種に係るQ&A」 www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/nouen/index.html

  国立感染症研究所感染症情報センターホームページ idsc.nih.go.jp/disease/JEncephalitis/index.html

 

 

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